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お坊さんの活動

日蓮宗尾張修法師会

この会の会員は、愛知県尾張地域在住の僧侶で日蓮宗大荒行堂(加行所・千葉県中山法華経寺開設)を百日間以上修行した僧侶で組織されています。

ここで少し荒行堂の説明をさせて頂きます。日蓮宗の男性僧侶の中で入行を希望した者の中から、道念堅固、心身健康な23歳以上の者のみ入行が許されます。その際、お経の試験と入行の心構えの審査が大変厳しく行われます。

これは、万が一修行中に心身に不測の事態が起こった場合でも、一切の責任は自分自身にあるとするためです。(自らの意志により入行するため)

こうして入行を許可された僧侶は11月1日から翌年の2月10日までの寒中百日間、外界と遮断された(結界)寺の中にこもり、水行三昧、法華経の読誦三昧と写経三昧の修行を行います。水行は、朝3時に始まり夜11時まで1日7回百日間修行を終えるまで続きます。水行以外の夜11時までの時間は、読経堂(大曼荼羅ご本尊・鬼子母尊神が祭られている)で過ごし、読誦と写経三昧に明け暮れます。

一日2食の粥で空腹に耐え、木綿の白衣一枚と麻の衣一枚のうえに素足で寒さやアカギレに耐え、寝不足と栄養失調のため身体(頭、体、手足すべて)はむくみだし、頭はもうろうとしてあたかも孫悟空の頭の輪のようなものが何重にも締め付けるようです。こうして自らの罪障を消滅していき、信仰の向上を目指して百日間の修行を終えて自坊(お寺)に戻ることができたならば、修法布教に専念いたします。具体的には加持祈祷(俗に言うお祓い)を行います。例に挙げると、家を建築する際の地鎮祭や家祈祷、車の祈祷や交通安全の祈願、妊婦に対しては腹帯の授与や安産祈祷、適齢期の者に対しては良縁成就、年少者への発育成就や受験合格、その他に病魔退散、当病平癒等の加持祈祷を行います。

私たちが日ごろ健康で豊かな生活を過せるように祈ることを中心に活動しています。