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最上稲荷(最上さま)について

最上稲荷(最上さま)は正しくは「最上位経王大菩薩」といい、本社は岡山市にあります。法華経の精神をこころに、慈悲をもって私たちの苦しみを和らげ、安らぎを与えてくださります。
最上さまのお姿は、白い狐にまたがり、左手に稲穂、右手には鎌を持ち、稲穂は実りを、鎌は災いをなぎ払う意味があります。
最上さまは、五穀豊穣、商売繁盛、厄除けなどたくさんの福徳を備えており、その威神力をもって、私たちを苦しみ悩みからお救い下さり、様々なご利益をもたらします。

縁起は天平勝宝4年(752)に報恩大師が孝謙天皇の病気平癒の勅命を受け龍王山中腹の八畳岩で法華経普門品の呪を唱え、21日目の早朝に白狐に乗って応現されたのが最上尊です。
報恩大師は自ら刀をとりご尊形を刻み、お祀りし供養したところ、天皇の病は快癒されました。桓武天皇も自らの病気平癒を祈願した報恩大師に報いるために、堂宇伽藍が建立し、「勅願所龍王山神宮寺」となりました。

戦国時代に、羽柴秀吉(豊臣秀吉)の備中高松城水攻めの際、戦火によって堂宇が焼失しましたが、最上さまは秀吉により別の場所へ安置されて難を逸れました。
その後、領主花房公が慶長6年(1601)に関東より池上本門寺16世日樹上人の弟子日円上人を招き、再興し「稲荷山妙教寺」と改めしました。